北陸・富山のお墓づくり
全国でも少数派!地上納骨型のお墓
北陸・富山県のお墓は、全国的にも珍しい「地上納骨型」が多いです。
地上納骨型は、納骨室(カロート)が地上に出ているものを指します。
萩石材で扱うお墓も、ほとんどがこの地上納骨型のお墓です。
地上納骨型について
納骨室(カロート)が地上に出ているため、地上納骨型のお墓はお城のように豪華に見えます。さらに、富山県東部はより大きなお墓が好まれる傾向があります。地上カロート、丘カロートとも呼ばれます。
地上納骨型のメリット
- 納骨しやすい
納骨室の扉がお墓の前面についており、花立などをよけるとすぐに納骨できます。また、お墓の引越しの時も御骨を取り出しやすいです。 - 水はけがよい
地下納骨型に比べ、水がたまりにくいのが特長です。近年増加している大雨でも安心です。 - 通気性がよいので湿気に強い
北陸・富山県は湿気が多い地域です。地上納骨型のお墓は換気口が空いており、通気性がよいとされています。 - 納骨室が広い
富山県は、御骨をすべてお墓に入れる風習があり、大きな骨壺が主流です。また、家族が多いので、御骨をたくさん納められる地上納骨型が人気です。
地上納骨型のデメリット
- 使う石材の量が増えるので、価格が高くなりがち
地上に納骨室がある分、使用する石材の量が増えます。そのため、お墓の価格が高くなることがあります。 - 盗難に弱い場合がある
納骨しやすい反面、簡単に納骨室を開けることができるので御骨の盗難のリスクが高いです。そのため、扉止めをつけて対処しています。
地下納骨型について
納骨室(カロート)が地下に埋まっており、どっしりとした安定感があります。
お墓の高さが低くなるので、地上納骨型のお墓に比べて全体的に大きく作ることができます。
地下納骨型のメリット
- 同じ床面積に対して価格が安い
納骨室がないので、石材が少なくて済み、価格を抑えることができます。ただし、全体的に大きく作ると価格は高くなります。 - 御骨をしっかり守る
納骨室を開けるにはプロの力を借りる場合もあるほど、頑強に御骨を守ることができます。
地下納骨型のデメリット
- 水没、湿気に弱い
一般的に水はけや通気性が悪いので、水が溜まりやすい傾向があります。また、浸水すると骨壺が倒れ、御骨が混ざってしまうことがあります。 - 虫や小動物が棲むことがある
地下に穴がある状態なので、虫や小動物が巣にしてしまうことがあります。 - 納骨や取り出しが困難
しっかり御骨を守れる半面、一般の方には納骨室を開けるのが困難です。プロに依頼するとその度に費用が掛かります。
お墓を建てる墓地や霊園のルールで、地上・地下を選べないこともあります。敷地選びの際は、どのようなお墓を建てたいかを踏まえてご検討ください。
お墓の彫刻は何を彫る?
仏石は『南無阿弥陀仏』が多数派
北陸・富山県は浄土真宗の方が多く、そのお題目である『南無阿弥陀仏』を仏石に刻んだお墓がとても多いです。
ただ、浄土真宗はお墓に刻む文字に決まりをもうけていませんので、お好きな言葉を彫ることができます。
『先祖代々之墓』『○○家之墓』を入れる方もいらっしゃいます。
デザイン墓石を選ばれる方は、お題目ではなく『心』『平和』『感謝』など、お好きな言葉を彫られることもあります。
家名・家名を上台・下台に彫る
仏石に『南無阿弥陀仏』を入れる場合、家名を上台に彫る方が多いです。他にも、墓前灯篭や花立に彫る場合もあります。
中には、「家紋が上のほうがいい」ということで、上台に家紋、下台に家名を入れる方もいらっしゃいます。
特別な決まりはないので、お客様のご希望に合わせて彫刻いたします。
萩石材では、すべての文字彫刻の仕上げを手作業で行っております。